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【新型コロナ】買い溜めが必要な理由を理論的にわかりやすく解説【マスク2枚は良策】

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(注:この記事は買い溜めを助長するものではありません。)

 

みなさんはじめまして!

 

現役京大生ブロガーの「はむ」と申します。

 

今、世の中では新型コロナウイルスによる肺炎(新型コロナウイルス感染症:COVID-19)の大流行により、世界各国で都市封鎖(ロックダウン)や緊急事態宣言が発令されています。

 

日本でも、安倍首相から全国7都府県に緊急事態宣言を発令するという発表がありました。

 

そんな中、世界各地で、もちろん日本でも危険視されていることがあります。

 

それは...「買い溜め」・「買い占め」です。

 

現在深刻なマスク不足に見舞われている日本ですが、この先マスクだけではなく、食料品などの生活必需品が「買い溜め」・「買い占め」の対象になることもあり得ます。

 

在庫が大量にあるトイレットペーパーでさえ、ニュースなどの報道で不安になった人々が近所のスーパーから買い占め、品薄状態になることもあったぐらいです。

 

 

そこで、この記事では現役京大生の私が、わかりやすい例を用いて、

 

・どうして「買い溜め」が起こるのか?

「買い溜め」はした方がいいのか?

 

という皆さんの疑問を解決したいと思います!

 

 

もくじ

 

1.どうして「買い溜め」は起こるのか?

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みなさん、今回のコロナ騒動で「買い溜め」しましたか?

 

もしくは、今まで災害時に「買い溜め」したことありますか?

 

マスクなど、本当にいま日本で不足している物資の買い溜めならともかく、トイレットペーパーや食料品など、特に不足していない物資までも買い溜めが起こる原因は何でしょうか。

 

ほとんどの人は、「ニュースやSNSでのデマ情報拡散」だけが原因だと思っているのではないでしょうか。

 

もちろんそれも正解の一つです。

 

ですが、実はもう一つ原因があります。

 

それは、「ナッシュ均衡」という難しい理論によって証明されるのですが、この記事で皆さんに分かりやすく簡単に解説します!

 

2-1.「買い溜め」はするべき?しないべき?

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先に結論から言うと、買い溜めをするべきかしないべきかという答えは...

 

【したくないけど、することが正当化される】

 

という事になります。

 

どういうこと?と思われるかもしれません。

 

これからその理由を分かりやすく解説します。

 

2-2.「ナッシュ均衡」の超簡単な説明

この証明は、「ナッシュ均衡」という理論で証明されます。

 

聞いたことない人がほとんどだと思いますので、僕がみなさんに説明します。

 

 

ナッシュ均衡というのは、ゲーム理論の一つで、

 

ナッシュ均衡は、他のプレーヤーの戦略を所与とした場合、どのプレーヤーも自分の戦略を変更することによってより高い利得を得ることができない戦略の組み合わせである。 ナッシュ均衡の下では、どのプレーヤーも戦略を変更する誘因を持たない。 ナッシュ均衡は必ずしもパレート効率的ではない。 その代表例が囚人のジレンマである。

(引用:wikipedia)

 

とされています。

 

分かりにくいので超簡単に言います。

 

ナッシュ均衡とは、「あるゲームをするときに、お互いに相手に一切スキを見せない戦略の組み合わせ」の事です。

 

2-2-a.ナッシュ均衡のわかりやすい例:じゃんけん

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まだよくわからない人も多いと思うので、皆さんが絶対知っているであろう「じゃんけん」を例に出して説明します。

 

あまり興味のない人は次の

2-3. 買い溜めが正当化される理由を簡易モデルを用いて説明 へどうぞ

 

2人でジャンケンをします。

 

例えば、「相手がパーを出す確率が若干高い」とあなたが知っていた場合、あなたの最適戦略はどの手をどの割合で出す事でしょうか?

 

 

 

正解は、チョキを100%出す事です。

 

なぜなら、パーを出す確率が高い相手に対してはチョキを出した時の勝率が他の二つの手よりも高いからです。

 

チョキを100%出す事で、相手がパーに偏っている分、自分の勝率が本来より若干上がります。

 

 

つまりは、相手は自分に対して「スキ」を見せているという事になります。

 

という事は、相手の「パーの出す確率を若干高くする」という戦略は、ナッシュ均衡の戦略の組みあわせの一つにはならないわけです。

 

 

では、ジャンケンにおけるナッシュ均衡になる戦略とはどういった戦略なのかというと、

 

相手にスキを見せない戦略。つまりは、「グー・チョキ・パーをそれぞれピッタリ1/3ずつの確率で出す」という戦略です。

 

この戦略の相手に対しては、自分がどういった戦略を取ろうが、自分の勝率は1/3(あいこを考えないと1/2)になります。

 

2-3. 買い溜めが正当化される理由を簡易モデルを用いて説明

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では、ナッシュ均衡を用いて買い溜めについて解説していきます。

 

世の中の状況をモデル化して簡単に説明するために、超簡単な世界をここに作ります。

 

【設定】

  1. この世界には、「あなた」と「相手」がいます。
  2. この世界ではコロナが流行し、「マスク」がないと死にます。
  3. マスクはスーパーに残り2枚。次の入荷はいつか分かりませんが、1年以内には入荷しそうな気がします。
  4. マスク1枚につき、1年助かります。
  5. どちらかが買い溜めをすると、もう片方は買えなくなります。
  6. どちらも買い溜めをした場合は戦争になり、50%の確率でマスクが2枚手に入りますが、50%の確率で買えずに死にます。

 

この時、あなた」には2つの選択肢があります。

 

① マスクをすぐに2枚買い溜める

② 買い溜めず、あとで1枚だけ買う

 

 

また、「相手」の行動も2パターンあります。

 

A マスクをすぐに2枚買い溜める

B 買い溜めず、あとで1枚だけ買う

 

表にまとめるとこのようになります。

 

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この4パターンが考えられます。

 

では、この4つの事象にそれぞれ点数をつけていきましょう。

 

 

①どちらも買い溜めない

確実に2人とも即死を避けられる良い状況です。

今後1年以内にコロナが終息するか、マスクが入荷されれば2人とも生き延びることができます。

「あなた」にとっても「相手」にとっても80点としましょう。

 

②「あなた」が買い溜めて、「相手」が買い溜めない。

「あなた」は2枚買えているので100点

「相手」は、マスクを変えずに死んでしまうので0点にしましょう。

 

③「相手」が買い溜めて、「あなた」が買い溜めない。

「相手」は2枚買えているので100点。

「あなた」は、マスクを変えずに死んでしまうので0点にしましょう。

 

④どちらも買い溜める

戦争が起こり、50%の確率で100点ですが50%の確率で0点です。

なので、「あなた」にとっても「相手」にとっても50点の状況としましょう。

 

2-4. 買い溜めしない方が良いはずなのに…

では、この4パターンのうち、全体的に見て最も良い状態はどれでしょうか。

 

 

そうです。

「あなた」も、「相手」も買い溜めせずに、お互いに1枚ずつ買って確実に1年生き延びる状態が最も良いですよね。

 

つまり、「あなた」と「相手」がお互いに相談できるならば、二人で話し合って一緒にスーパーに行き、マスクを1枚ずつ買えばいいのです。

 

 

ただ、ここで大きな問題があります。

 

このモデルでの「相手」とは、現実世界で例えると「あなた以外全員」の事を指します。

 

あなたは、自分以外の国民全員の行動を決めることはできないですよね?

 

つまり、「相手」が買い溜めをするか、買い溜めをしないかは、「あなた」にとっては全く分かりません。

 

 

となると、先ほど4パターン存在すると説明しましたが、実際には相手の行動は決められないので、4パターンというよりは、実質2パターンしかないという事が分かります。

 

 

A 相手が買い溜めた場合

 

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A-1 自分も買い溜めれば、50%で2年助かる(点数50点)

A-2 自分が買い溜めなければ、買えずに死ぬ(点数0点)

 

 

という事は、相手が買い溜めるという行動をした場合、あなたがとるべき行動(最適行動)は「あなたも買い溜める」という事になります。

 

買い溜めなかったら死んじゃうからね。

 

 

B 相手が買い溜めなかった場合

 

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B-1 自分が買い溜めれば、マスクが2枚買えて2年助かる(点数100点)

B-2 自分も買い溜めなければ、1枚ずつマスクが手に入る(点数80点)

 

 

という事は、相手が仮に買い溜めなかったとしても、あなたの点数を最大にする上であなたがとるべき行動は、「買い溜める」という事になります。

 

※何度も言いますが、相手が買い溜めるか買い溜めないかはあなたには分かりません。

 

 

という事は、相手が買い溜めるか買い溜めないかに関係なくあなたの最適行動は「買い溜める」という事になります。

 

 

また、これは「あなた」目線での話ですが、「相手」目線でも同じことが言えます。

 

「あなた」の最適行動が「買い溜める」ならば、「相手」の最適行動も「買い溜める」になります。

 

2-5. 買い溜めはダメ。でも買い溜めすべき。という矛盾

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ここで少し前の話を思い出してみてください。

 

おかしいですね。

 

二人で話し合った時のお互いにとっての最適行動は、お互いに「買い溜めない」だったはずです。

 

でも、お互いの行動が分からない場合、「あなた」にとっても「相手」にとっても、最適な行動は「買い溜める」になってしまいました。

 

 

これが、世界で買い溜めが無くならない原因なのです。

 

 

もちろん買い溜めを助長しているわけではないですが、こういう考え方をすると、「買い溜めする奴は悪い」とは一概に言えず、正当化されうるのです。

 

あなたも相手も、「買い溜めをすることは悪いことで、お互いに買い溜めない方がお互いにとって利益的だ」と仮に分かっていたとしても、最適行動は「買い溜める」になってしまうのです。

 

3 この矛盾の典型例「囚人のジレンマ」

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この矛盾の典型例が、『囚人のジレンマ』です。

 

【囚人のジレンマ】

問題.

法を犯したあなたは共犯者1人とともに逮捕され、それぞれ別の部屋で取り調べを受けることになりました。

 

ここで、警察からこう取引を持ち掛けられます。

 

① お前も共犯者も黙秘すれば、お前らは2人とも懲役1ヶ月だ。

② 1人だけ自白すれば、自白した方は釈放黙秘した方は懲役10年だ。

③ お前も共犯者も自白すれば、お前らは2人とも懲役9年だ。

 

このとき、あなたは自白するべきでしょうか、黙秘するべきでしょうか。

 

というのがこのゲームの問題です。

 

 

あなたが共犯者と相談できた場合、どうしますか?

 

二人とも自白はしないですよね。

 

では、自白する方を決めるためにじゃんけんしますか?

 

勝ったら釈放ですが、負けたら懲役10年ですよ?

 

しないですよね。

 

二人で相談できるならば、お互いに黙秘して懲役1ヶ月で済ますのが最適行動でしょう。

 

 

でも、あなたと共犯者は別々の部屋で取り調べを受けているので、相手が自白するかどうかは分かりません。

 

そうなると、先ほどと同じ理論で考えて

 

 

A 相手が自白した場合

 

A-1 自分も自白すれば懲役9年

A-2 自分が黙秘すれば懲役10年

 

B 相手が黙秘した場合

 

B-1 自分が自白すれば釈放

B-2 自分も黙秘すれば懲役1ヶ月

 

 

となり、相手の行動にかかわらず、最適行動は「自白する」となってしまいます。

 

 

つまり、相談できれば2人とも懲役1ヶ月で済むところを、相手の行動がお互いに分からない状況で自分も共犯者も最適行動をとった場合、二人とも懲役9年の刑を受けなければならないという事です。

 

囚人のジレンマとは、お互い協力する方が協力しないよりもよい結果になることが分かっていても、協力しない者が利益を得る状況では互いに協力しなくなる、というジレンマである。(引用:wikipedia)

 

 

このジレンマがある限り、私たちは全員が買い溜めしない方が良い結果になることが分かっていながら、買い溜めをすることが正しい選択になってしまうのです。

 

4.「呼びかけ」では無理! 買い溜めできないようにするしかない!

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テレビやネットで、「買い溜めはしないで下さい」・「買い溜めをすると全員に物資が届かなくなります」と呼びかけがされていますが、正直このジレンマを知っている僕からすれば無意味です。

 

我が国日本が他人思いの人が多い国だからこそ、多少の効果はあるのかもしれませんが、極端な話、国民全員のそれぞれの最適行動は、必要そうな物資をすべて「買い溜める」ことなわけです。

 

だから、今日本がやらなければならないことは、不足している物資を全員に平等に配り分けることです。

 

つまり、全員の最適行動である「買い溜め」ができない状態を作らないといけません。

 

 

安倍首相が、全世帯にマスクを2枚ずつ配布するという発表をし、ネット上ではかなりの批判がなされていますが、僕はあながち大間違いではないと思っています。

 

様々な観点から考えて、マスクの配布が最適かと言われれば分からないですが、この記事で説明したジレンマを解消するという側面から考えると、ある一定の評価はできると思います。

 

5. さいごに

この記事で何を伝えたかったかと言われれば少し難しいのですが、語弊を恐れず言うならば、「買い溜めは正当化されうる」ということです。

 

つまり、あなたの周りで買い溜めをしている友人がいても、「あいつはデマに流される情弱のクソだ」とかは思ってあげないでください。

 

囚人のジレンマの例で、あなたは自白しないことを選べますか?

 

転売目的で買い溜める人は論外ですが、不安や恐怖から買い溜めをしてしまう人は、ある意味正解なのです。

 

買い溜めが正当化されてしまう以上、全員に物資を行き届かせるためには、我々は買い溜めしないことを呼びかけるだけでなく、根本的な対策をしっかりと考えなければいけないという事を分かっていただけたら幸いです。

 

 

誤解を避けるためにもう一度言いますが、この記事は買い溜めを助長するものではありません。

 

買い溜めの発生原因や正当性を一人でも多くの方に正しく理解してもらい、その上で我々が今しなければならないことを考える一つのきっかけにして頂ければ幸いです。

 

 

この記事は1人でも多くの方に読んでいただきたいので、是非ともTwitter、Facebook、はてなブックマーク、その他SNSでの拡散をよろしくお願い致します。

 

 

 最後まで読んで頂きありがとうございました<m(__)m>